◾️ 自店分析:私たちの現在地
今回お話しするのは、
私が実際に関わってきたグループ企業のリアルな話です。
ただし現在も事業を継続している会社ですので、
具体的な数字や細かな戦略部分については、少し表現を和らげながらお伝えします。
とはいえ、内容は紛れもなく実体験です。
現場で悩み、考え、試行錯誤してきた積み重ねです。
〜店舗規模とエリア特性〜
店舗数は30店舗弱。
首都圏を中心に、名古屋・大阪にも展開しています。
特に東京圏の比率が高く、
ビジネス街、ターミナル立地、ロードサイド型など、
商圏特性は実に多様でした。
単一モデルでは語れない。
これがまず、仕入れを難しくしている要素でもありました。
〜ターゲットは“実衣料”を求めるビジネスマン〜
お客様の中心は、
日々スーツを仕事着として着用するビジネスマン。
いわゆるモード志向というよりも、
信頼性・実用性を重視した実衣料志向。
ここを見誤ると、
仕入れは一気にズレていきます。
流行を追うよりも、
「間違いのない一着」を求める層。
この空気感は、現場に立っていれば自然と感じ取れるものでした。
〜価格帯の幅と工場体制〜
価格帯はエントリーゾーンからアッパーゾーンまで広く、
国内工場と、グループ連携の海外工場を持つ体制。
価格競争力もあり、納期の柔軟性も高い。
これは明確な強みでした。
しかし同時に――
受注が落ち込んだ時の影響は大きい。
店舗と工場、両方に固定費がある。
これは経営に携わる者として、常に頭にあった現実です。
だからこそ、
安定受注を生む仕入れ構成が必要だったのです。
〜展示スペースという武器〜
各店舗とも、着分展示の奥行きは十分にありました。
選べる楽しさを演出できる環境。
しかし一方で、
「並べすぎる」ことの危うさも体験しました。
多ければ売れるわけではない。
選びやすくなければ、契約にはつながらない。
この学びは、現場で何度も痛感しました。